Windows Vista上で、iii/win 画面フォームエディター( PE.EXE )を使って表示域の定義作業を行った場合、障害が発生するケースが確認されましたので、その内容と回避策についてお知らせします。
※ [2010年3月26日補足] 本項で説明している障害は、Windows7上でV3.60をお使いの場合は発生しません。 ただし、V3.60であってもVista上では発生する問題です。
PE.EXEの「メニュー」−>「画面属性」−>「フォントの選択」で、フォント名 = FixedSys、スタイル = 標準、サイズ = 14、が選択されている状態で、ウインドウの表示域(茶色枠)またはデータ域(青色域)の定義を行なった場合、マウスのドラッグ時に画面上のマウスカーソルが強制的に編集画面の右端まで移動させられてしまい元に戻せなくなくなります。
他にも MS明朝 12ポイント、Terminal 10ポイント、4ポイントなどでも同様の現象となることを確認しています。さらに Terminal 4ポイント では上記現象に加えて、マウスカーソルが編集画面の下端まで移動してしまいます。おそらく他にも同様の現象を生じるフォントが存在すると思われます。
本件は種々のフォントで発生しますが、フォントの種類の変更や、またはフォントの種類を変更しなくてもフォントのサイズやスタイル(標準or太字)の変更によって、あるいはPCの解像度(DPI)の変更などによって、現象を回避できる場合が多々あります。このことから原因は個々のフォントファイルの問題などではなく、OS内部の不具合が原因であると考えられます。現時点の調査結果では、SetMouseCursor()というAPI(OSの機能)の不具合が原因であると判断しています。本件については、iii/win側での対処は困難であり、また今後、OSのサービスパックなどで対応される可能性もありますので、iii/winに対して直ちに何らかの対策を施すことは今のところ予定しておりません。
本件は前述のとおり、ウインドウの表示域またはデータ域の定義作業ついてのみ発生する問題です。
他の開発機能や、運用(実行)環境への影響は現在確認されておりませんし、また、その可能性もありません。
誠に恐れ入りますが、本現象が発生する場合はフォントの種類やサイズやスタイルを変更して現象が出ない状態にしてお使いください。表示域やデータ域の定義を行わないときには、任意のフォントでご使用いただけます。フォントを変えても、定義済みの設定がおかしくなるようなことはありません。
尚、本現象は最新バージョンの3.50を含むiii/winの全てのバージョンで発生します。
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