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「LLL/.net データベース設計」で設定したデータベース接続文字列は、[開発ディレクトリ]\Runtime.DEF
に暗号化されて格納されています。
プログラム実行時に
LForm.MainDb
または
LForm.GetWinDb([データベース接続名("DbMain"等)])
で取得できるLWinDbオブジェクトの、ConnectionStringプロパティで参照
及び編集が可能です。
データベース接続先を変更する場合、当該プロパティで設定するべき文字
列は接続先データベースの種類によって異なります。
LLL/.netでは、内部的にADO.NETの各Connectionオブジェクトを利用
しているため、設定する値は、それぞれのConnectionオブジェクトに
設定する接続文字列そのままになります。
<データベース種類による設定内容>
JET:
内部的にSystem.Data.OleDb.OleDbConnection(プロバイダとして
Microsoft Jet 4.0 OLE DB Providerを使用)を用いて接続するため、
設定する接続文字列もそれに対応する内容となります。
(LLL/.netによる設定内容)
Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0; Data Source=[MDBファイルのパス];User ID=[ユーザ名]; Password=[パスワード];
SQLServer:
内部的にSystem.Data.SqlClient.SqlConnectionを用いて接続するため、
設定する接続文字列もそれに対応する内容となります。
データベース設計時に「統合セキュリティを使用する」を「True」
「False」のどちらを選択したかにより、最終的に設定される接続
文字列は変化します。
(LLL/.netによる設定内容:「統合セキュリティを使用する」=False時)
Initial Catalog=[データベース名]; Data Source=[サーバー名];User ID=[ユーザ名]; Password=[パスワード];
(LLL/.netによる設定内容:「統合セキュリティを使用する」=True時)
Initial Catalog=[データベース名]; Data Source=[サーバー名];Trusted_Connection=yes;
Oracle:
データベース設計時に「DB接続Provider」を「Oracle」「OLE DB」の
どちらを選択したかにより、内部的な接続が変わります。
「Oracle」選択時は内部的にSystem.Data.OracleClient.OracleConnection
を用いて接続するため、設定する接続文字列もそれに対応する内容となります。
(LLL/.netによる設定内容)
Data Source=[ネットサービス名]; User ID=[ユーザ名]; Password=[パスワード];
「OLE DB」選択時は内部的にSystem.Data.OleDb.OleDbConnection(プロバイダ
としてMicrosoft OLE DB Provider for Oracleを使用)を用いて接続するため、
設定する接続文字列もそれに対応する内容となります。
(LLL/.netによる設定内容)
Provider=MSDAORA; Data Source=[ネットサービス名]; User ID=[ユーザ名];Password=[パスワード];
なお、接続文字列変更前にデータベースアクセスが行なわれる場合、
それはRuntime.DEFに記録された接続文字列が利用されてしまいます。
そのため接続文字列の変更を行なう場合、現行バージョンにおいては、
ComboBox,ListBoxに対して「リストデータ設定」の設定を施すことが
出来なくなります(LLL/.netの初期設定の段階でデータベースアクセスが
発生してしまうため)。ご注意ください。
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